【原作を徹底解説】ガンファイターのび太は何巻?初出と収録情報
「ガンファイターのび太」の原作者は、漫画家の藤子・F・不二雄です。
小学館の公式書籍情報では、てんとう虫コミックス『ドラえもん』第24巻の第16話として収録されています。単行本の発売日は1982年3月27日です。
初出は小学五年生の1980年4月号
このエピソードが最初に掲載されたのは、漫画雑誌『小学五年生』の1980年4月号です。
小学館の「藤子・F・不二雄大全集」収録作品一覧にも、同号の掲載作品として「ガンファイターのび太」が記録されています。つまり、単行本化よりも前に学年誌で発表された作品です。
小学館・てんとう虫コミックス
- 著者:藤子・F・不二雄
- 発売日:1982年3月27日
- 収録:第16話
- ページ数:192ページ
第24巻のどこに収録されている?
小学館の商品情報に記載された収録順では、次の位置にあります。
- 第15話:ジャイアンリサイタルを楽しむ方法
- 第16話:ガンファイターのび太
- 第17話:ションボリ、ドラえもん
第24巻の後半に配置されており、22ページのエピソードとして紹介される作品です。
原作を読みたい人は、第24巻を探すのが最も確実です。別の巻に収録されている作品と混同しないよう、書名と巻数を確認しておきましょう。
【あらすじ完全解説】モルグシティでのび太に何が起きた?
物語の出発点は、のび太の得意分野である射撃です。
1. ウェスタンゲームで自信をつけるのび太
ある日、のび太はウェスタンゲームでパーフェクトを達成します。
自分の射撃の腕前にすっかり自信を持ったのび太は、西部劇の時代に生まれていれば伝説の拳銃王になれたはずだと得意になります。
ところが、ドラえもんから臆病だから無理だと指摘され、のび太は腹を立ててしまいます。
そこで、スペアポケットから「ほんやくコンニャク」を取り出し、ドラえもんに内緒でタイムマシンに乗り込みます。
向かった先は、19世紀のアメリカ西部でした。
2. モルグシティで銃撃戦に遭遇
到着したのび太が目にしたのは、平和なゲームの世界とはまったく違う光景でした。
小さな町モルグシティでは、ならず者たちによる銃撃戦が起きていたのです。
実際の撃ち合いを目の当たりにしたのび太は、恐怖のあまり気絶してしまいます。
その後、町長と娘のベスに助けられ、町がならず者たちに荒らされている事情を聞きます。
3. 保安官に立候補するものの、思いどおりにいかない
町の危機を知ったのび太は、自分が保安官になって町を守ろうと申し出ます。
しかし、町長たちにはあっさり断られてしまいます。
ゲームの世界での自信と、現実の危険に直面したときの反応。この対照が、物語の前半を印象づけています。
4. タイムマシンが行方不明になる
保安官になることを断られたのび太は、いったん帰ろうとします。
ところが、タイムマシンのブレーキをかけ忘れたため、乗り物が行方不明になってしまいます。
帰る手段を失ったのび太は、再び町へ戻ることになります。
そこで目撃したのは、ならず者たちがベスを捕まえようとしている場面でした。
のび太は目の前にあった本物の銃を手に取り、ならず者たちに立ち向かいます。
一方、未来ではドラえもんがタイムマシンの消失に気づき、タイムテレビを使ってのび太を探そうとします。
しかし、行き先の時代も町も分からず、捜索は簡単には進みません。
このように、のび太の西部劇での冒険と、ドラえもんの捜索という二つの展開が並行して進みます。
原作の見どころは射撃の腕前だけではない
この作品を単純に「のび太が射撃で悪者を倒す話」と捉えると、物語の面白さを見落としてしまいます。
重要なのは、のび太が最初から勇敢な人物として描かれているわけではないことです。
実際、銃撃戦を見て気絶するほど怖がっています。
それでも、目の前でベスが危険にさらされたときには行動を起こします。
つまり、恐怖を感じないことが勇気なのではなく、怖くても誰かを助けるために一歩踏み出すことが、このエピソードの核心です。
【登場人物・関係性一覧】モルグシティをめぐる人物相関
「ガンファイターのび太」を理解するうえで注目したいのが、モルグシティの人々です。
特に、2018年版と2008年版では登場人物の名前や立場が大きく異なります。
| 作品 | 登場人物 | 役割・関係 |
|---|---|---|
| 原作・2018年版 | のび太 | 西部開拓時代にやって来る主人公 |
| 原作・2018年版 | ベス | モルグシティの町長の娘 |
| 原作・2018年版 | 町長 | のび太を助ける人物。ベスの父親 |
| 原作・2018年版 | ならず者たち | 町を荒らし、ベスにも危害を加えようとする |
| 2008年版 | のび太 | ゲームの世界に入り、町を救う役目を引き受ける |
| 2008年版 | イデア | モルグ・シティを救ってほしいと依頼する少女 |
| 2008年版 | メタボン | イデアの父親で町の市長 |
| 2008年版 | ローリエ | のび太たちに加わる謎の男 |
| 2008年版 | ゲバルト一家 | モルグ・シティを襲うならず者集団 |
| 2008年版 | 銀行の頭取 | ゲバルトとの秘密が物語の鍵になる人物 |
ベスはどんな人物?
ベスは、原作および2018年版のモルグシティに登場する町長の娘です。
テレビ朝日の放送内容紹介では、のび太を助ける人物として登場し、町の危機を伝える役割を担っています。
また、2018年のテレビ朝日POSTによる番組紹介では、ヒロインの名前がエリザベスと記載され、声を担当する人物として三森すずこが紹介されています。
番組紹介記事では、エリザベスについて、正義感が強く、自分の町を守ろうとする少女として説明されています。
2008年版のイデアとベスは同じ人物?
名前が似ているわけではありませんし、設定も異なります。
2008年版では、イデアという少女がのび太たちに町の救援を依頼します。
一方、2018年版の公式あらすじでは、町長の娘としてベスが登場します。
両者は同じ原作を出発点にした別構成の登場人物として整理すると分かりやすいでしょう。
【2018年アニメ版】放送日はいつ?原作から何が変わった?
2018年版の「ガンファイターのび太」は、2018年1月12日にテレビ朝日系列で放送されました。
テレビ朝日の公式エピソードページにも放送日と作品名が掲載されており、原作がてんとう虫コミックス第24巻であることも明記されています。
2018年版の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | ガンファイターのび太 |
| 放送日 | 2018年1月12日 |
| 放送局 | テレビ朝日系列 |
| 原作 | 藤子・F・不二雄 |
| 原作収録巻 | てんとう虫コミックス第24巻 |
| 舞台 | 19世紀のアメリカ西部 |
| ゲストヒロイン | ベス/番組紹介記事ではエリザベス |
| エリザベス役 | 三森すずこ |
三森すずこがゲストヒロインを担当
2018年版で注目されたのが、声優の三森すずこの出演です。
テレビ朝日POSTは、同作を『ドラえもん』への初出演作品として紹介しました。
三森が演じたエリザベスは、町を守るためにのび太を励まし、戦いを支えるヒロインです。
当時の番組紹介では、三森自身も出演についてコメントを寄せています。
このキャスティングによって、原作の西部劇らしい冒険に、アニメならではのゲストキャラクターの魅力が加わりました。
2018年版は原作の世界観を重視
2018年版の大きな特徴は、舞台が19世紀のアメリカ西部であることです。
ウェスタンゲームで自信をつけたのび太が、本物の西部劇の世界へ飛び込むという原作の基本設定が維持されています。
また、町長とその娘、ならず者たちという人物関係も公式あらすじに記載されています。
原作の雰囲気を映像で楽しみたい人にとって、2018年版は比較しやすい作品です。
【2008年版との違い】宇宙ガンファイターのび太は別物?
検索時に混同しやすいのが、2008年放送の「宇宙ガンファイターのび太」です。
実は、こちらも第24巻の「ガンファイターのび太」を原作とするアニメ作品です。
ただし、単純に同じ内容を放送したわけではありません。
テレビ朝日の公式あらすじを比較すると、2008年版ではゲームの世界に入る設定や、独自の登場人物、町をめぐる新たな事件が加えられています。
2008年版の前編:ゲームの世界に入り込む
2008年2月8日放送の前編では、のび太が部屋に置かれていた対戦型ウェスタンゲームで遊びます。
ところが、そのゲームはドラえもんが未来デパートに注文したものではありませんでした。
返品する前にもう一度遊びたいと頼んだのび太は、ドラえもんとともに再びゲームの世界へ入ります。
そこで出会ったのが、イデアという少女です。
イデアは、ならず者のゲバルト一家に襲われているモルグ・シティを助けてほしいと依頼します。
のび太は、自分がゲームの設定の中にいると思い込み、宇宙一のガンファイターとして町を救うことを引き受けます。
さらに、謎の男ローリエも仲間に加わり、物語は宇宙を舞台にした冒険へと発展していきます。
2008年版の後編:ゲバルト一家の本当の狙い
2月15日放送の後編では、モルグ・シティをめぐる問題がさらに深刻になります。
ゲバルト一家は、のび太たちを用心棒として雇った町に対し、金品をすべて置いて3日以内に立ち去るよう要求します。
さらに、彼らの狙いは金品だけではありません。
町外れにあるオアシスの巨木も標的になっていました。
イデアは町の人々に団結を呼びかけますが、市民たちは恐怖から行動できません。
市長のメタボンと、負傷したローリエがイデアに協力する一方、のび太自身も本物の戦いに巻き込まれたことを理解して怖くなってしまいます。
そんな中、透明マントをかぶって町を歩いていたのび太は、ゲバルトと銀行の頭取に関する秘密を偶然耳にします。
2008年版と2018年版の比較
| 比較項目 | 2008年版 | 2018年版 |
|---|---|---|
| 正式タイトル | 宇宙ガンファイターのび太 | ガンファイターのび太 |
| 放送日 | 2月8日・2月15日 | 1月12日 |
| 構成 | 前編・後編 | 1作品 |
| 舞台 | 宇宙・ゲームの世界 | 19世紀アメリカ西部 |
| 町の名前 | モルグ・シティ | モルグシティ |
| ヒロイン | イデア | ベス |
| 市長 | メタボン | 町長 |
| 敵 | ゲバルト一家 | ならず者たち |
| 特徴 | ゲーム世界を舞台にした拡張ストーリー | 原作の西部劇設定を生かした物語 |
なぜ2008年版には「宇宙」が付いている?
大きな理由は、舞台設定の違いです。
2018年版では、のび太がタイムマシンで19世紀のアメリカ西部へ向かいます。
対して2008年版は、対戦型ウェスタンゲームの世界に入り、宇宙を舞台にした冒険へ展開します。
2008年版の正式なタイトルには「宇宙(コスモ)」という読みが付けられており、テレビ朝日の公式紹介でも2週にわたる大長編として告知されていました。
したがって、両者の違いは放送年やタイトルだけではありません。
同じ原作をもとにしながら、舞台設定と登場人物、物語の規模を変えた2種類のアニメ化作品なのです。
【作品の魅力を分析】ドラえもんの西部劇エピソードとしての価値
「ガンファイターのび太」が印象に残る理由は、普段ののび太とは異なる環境に主人公を置いていることです。
1. 射撃という得意分野を物語の中心に据えている
のび太の特技として知られるものに、あやとりと射撃があります。
日常生活では失敗が目立つのび太ですが、射撃に関しては優れた腕前を持っています。
この長所を物語の中心に据えることで、普段とは違うヒーロー像を描けるのが特徴です。
2. 西部劇の王道設定とドラえもんのSF要素が融合
西部劇には、無法者に苦しめられる町、町を守る人々、悪党に立ち向かうガンマンという定番の構図があります。
本作も、こうした西部劇の基本的な要素を取り入れています。
そこにタイムマシンや未来のひみつ道具が加わることで、『ドラえもん』らしいSF冒険作品になっています。
3. のび太の成長を楽しめる
物語の最初では、自分の実力を過信していたのび太。
しかし、実際の危険に直面すると恐怖を感じます。
この落差があるからこそ、ベスを助けるために行動する場面が際立ちます。
のび太の魅力は、何も恐れない強さではありません。
自信を失ったり、怖がったりしながらも、必要なときには行動できるところにあります。
どちらの作品を読む・見るべき?
- 原作を知りたい人: てんとう虫コミックス第24巻がおすすめ。
- 原作に近い西部劇を楽しみたい人: 2018年版がおすすめ。
- 長編の宇宙冒険を楽しみたい人: 2008年版の前編・後編がおすすめ。
- 登場人物や設定の違いを比較したい人: 原作と両方のアニメ版を見比べると、それぞれの構成上の特徴が分かります。
作品を選ぶ際には、タイトルだけで判断せず、放送年と舞台設定を確認することが大切です。
【よくある質問】ガンファイターのび太に関するFAQ
Q1:ガンファイターのび太は何巻に収録されていますか?
A1:てんとう虫コミックス『ドラえもん』第24巻の第16話に収録されています。小学館の公式書籍情報でも確認できます。
Q2:ガンファイターのび太の原作はいつ掲載されましたか?
A2:『小学五年生』1980年4月号が初出です。藤子・F・不二雄大全集の収録作品一覧にも掲載されています。
Q3:ガンファイターのび太のアニメ放送日はいつですか?
A3:2018年1月12日です。テレビ朝日の公式エピソード情報に記載されています。
Q4:2008年の宇宙ガンファイターのび太は何日に放送されましたか?
A4:前編が2008年2月8日、後編が2008年2月15日です。テレビ朝日の公式番組情報で確認できます。
Q5:ベスとイデアは同じ人物ですか?
A5:それぞれ異なるアニメ版の登場人物です。2018年版の公式あらすじではベス、2008年版ではイデアという少女が登場します。
Q6:宇宙ガンファイターのび太は原作と同じ内容ですか?
A6:原作は同じですが、2008年版ではゲームの世界を舞台にした宇宙冒険へと大幅に展開が変更されています。新しい登場人物や独自の事件も加わっています。
Q7:2018年版のベスの声優は誰ですか?
A7:テレビ朝日POSTの番組紹介では、ヒロインのエリザベス役として三森すずこが紹介されています。
まとめ:ガンファイターのび太は原作と2種類のアニメ版で楽しめる名作
「ガンファイターのび太」は、藤子・F・不二雄が描いた西部劇エピソードで、1980年4月の『小学五年生』に初掲載され、1982年発売のてんとう虫コミックス第24巻に収録されました。
2018年1月12日には原作の西部劇設定を生かしたアニメ版が放送され、2008年2月8日・15日には宇宙を舞台にした「宇宙ガンファイターのび太」が前後編で放送されています。
特に押さえておきたいのは、2008年版と2018年版は同じ原作を出発点にしながら、登場人物や舞台、ストーリー展開が異なるという点です。
原作の魅力は、射撃の腕前だけでなく、怖がりなのび太が誰かを守るために勇気を出すところにあります。西部劇という普段とは違う世界だからこそ、のび太の長所と人間らしさが際立つ作品です。
2026年に改めて作品を振り返るなら、まず第24巻で原作を読み、その後に2008年版と2018年版を比較するのがおすすめです。3つの作品を見比べることで、「ガンファイターのび太」が長く楽しめるドラえもんの冒険エピソードであることが分かります。
主な参考資料
- 小学館「ドラえもん 24」書籍情報
- 小学館「藤子・F・不二雄大全集」作品収録一覧
- テレビ朝日「ガンファイターのび太」2018年1月12日放送情報
- テレビ朝日「宇宙(コスモ)ガンファイターのび太」2008年2月8日・15日放送情報
- テレビ朝日POST「三森すずこ、『ドラえもん』初出演!」
記事情報基準日:2026年11月1日 (出典: ガン ファイター のび太(Yahoo!ニュース))