日本人宇宙飛行士は何人?歴代14人の実績と2026年最新体制を徹底解説

目次
日本人宇宙飛行士は何人?歴代14人の実績と2026年最新体制を徹底解説
日本人宇宙飛行士は何人?歴代14人の実績と2026年最新体制を徹底解説
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 日本人宇宙飛行士は何人?歴代14人の実績と2026年最新体制を徹底解説

日本人宇宙飛行士は、これまで何人が宇宙へ行き、現在は誰が活動しているのだろうか。1990年12月、TBS記者だった秋山豊寛が日本人として初めて宇宙へ飛び立ってから、日本の有人宇宙活動は大きく発展した。毛利衛、向井千秋、若田光一、星出彰彦らが国際宇宙ステーション(ISS)で実績を重ね、2026年には油井亀美也の帰還や諏訪理の新たな搭乗機決定など、大きな動きが続いている。

2026年11月現在、JAXAの現役宇宙飛行士は6人。歴代のJAXA宇宙飛行士は現役6人と引退した7人の計13人で、これにJAXA所属ではなかった秋山豊寛を加えると、歴代の人物一覧は14人となる。ただし、実際に宇宙飛行を経験した日本人は12人であり、諏訪理と米田あゆはこれから宇宙を目指す世代だ。人数の数え方から歴代の宇宙滞在実績、2027年以降のミッションまで、最新の公的資料をもとに整理する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 人数:日本人の宇宙飛行経験者は12人。JAXA宇宙飛行士は現役6人、引退7人の計13人。
  • 歴代記録:日本人初の宇宙飛行は1990年の秋山豊寛。累計宇宙滞在日数の最多記録は若田光一の504.8日。
  • 2026年最新:油井亀美也は2026年1月にCrew-11から帰還。諏訪理は2027年3月以降のCrew-14搭乗が決定し、米田あゆも飛行に向けて訓練中。

【結論】日本人宇宙飛行士は何人いる?12人・13人・14人の違いを解説

宇宙飛行士日本人
【画像】宇宙 飛行 士 日本 人 関連ショット

日本人宇宙飛行士の人数を調べると、12人、13人、14人という異なる数字を見かけることがある。これは、宇宙へ行った経験者だけを数えるのか、JAXAが認定した現役・引退宇宙飛行士まで含めるのかによって、集計対象が異なるためだ。

実際に宇宙へ行った日本人は12人

宇宙飛行士日本人
【写真】宇宙 飛行 士 日本 人 近影・注目カット

日本人として初めて宇宙へ行ったのは、1990年12月2日の秋山豊寛だ。当時TBSの社員だった秋山は、旧ソ連のソユーズTM11号に搭乗し、宇宙ステーション「ミール」で活動した。

その後、1992年に毛利衛がスペースシャトルで宇宙へ飛び立ち、JAXAの前身である宇宙開発事業団(NASDA)を中心とした日本人宇宙飛行士の活動が本格化した。

JAXAの有人宇宙活動に関する資料では、これまでに宇宙へ行ったJAXA宇宙飛行士は11人。秋山豊寛を加えると、宇宙飛行経験を持つ日本人は合計12人となる。

JAXAの歴代宇宙飛行士は13人

宇宙飛行士日本人
【資料】宇宙 飛行 士 日本 人 報道・メディア記録

2026年11月現在、JAXAが公表している宇宙飛行士の内訳は次のとおりだ。

  • 現役JAXA宇宙飛行士:6人
  • 元JAXA宇宙飛行士:7人
  • JAXA宇宙飛行士の合計:13人

この13人には、すでに宇宙飛行を経験した11人だけでなく、2024年10月に宇宙飛行士として認定された諏訪理と米田あゆも含まれている。

つまり、秋山豊寛を含めた広い意味での歴代人物一覧は14人だが、14人全員が宇宙へ行ったわけではない。実際に宇宙飛行を経験した人数と、宇宙飛行士として認定された人数を区別することが、最初のポイントとなる。

【1990年から2026年】日本人宇宙飛行士の歴史と主要な転換点

日本人の宇宙飛行の歴史は、単に宇宙船へ乗り込む人が増えてきたという話ではない。初期の科学実験を中心とする時代から、ISSの建設・長期運用、そして民間宇宙船を利用する時代へと、任務そのものが変化してきた。

1990年:秋山豊寛が日本人初の宇宙飛行を実現

秋山豊寛は1990年12月2日、旧ソ連のソユーズTM11号で宇宙へ向かった。当時の所属はTBSであり、職業はジャーナリストだった。

宇宙ステーション「ミール」に滞在し、地球の映像を撮影して日本へ生中継するなど、宇宙から報道を行った。JAXAの公式FAQでも、秋山を日本人として初めて宇宙へ行った人物と位置付けている。

この出来事で押さえておきたいのは、秋山がJAXAの宇宙飛行士として選抜された人物ではないことだ。日本人初の宇宙飛行と、JAXAの宇宙飛行士による宇宙飛行は、別の歴史として整理する必要がある。

1992~1998年:毛利衛と向井千秋が科学実験の道を開く

1992年9月、毛利衛がスペースシャトル「エンデバー号」に搭乗した。日本人として初めてNASAのスペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士であり、科学者として宇宙実験に取り組んだ。

日米が開発した実験装置を用いて、材料科学やライフサイエンスなど計43テーマの実験を実施。宇宙空間の微小重力環境を利用する研究に、日本が本格的に参加するきっかけとなった。

1994年には、医師だった向井千秋がスペースシャトル「コロンビア号」に搭乗。アジア人初の女性宇宙飛行士として、宇宙医学や生命科学に関する実験を行った。1998年にも再び宇宙へ飛び立っている。

この時代は、日本の宇宙飛行士が宇宙で科学的な成果を生み出すことに重点が置かれていた。

1996~2011年:ISS建設と日本人の長期滞在が本格化

1996年には若田光一が日本人初のスペースシャトル・ミッションスペシャリストとして飛行。1997年には土井隆雄が日本人初の船外活動を実施した。

その後、2008年には土井が日本の実験棟「きぼう」の船内保管室をISSに取り付け、星出彰彦も「きぼう」の組み立てに参加した。日本独自の有人宇宙活動の基盤が整っていく。

2009年から2010年にかけては、野口聡一がISSに長期滞在する一方、2010年には山崎直子がスペースシャトルでISSを訪問。日本人宇宙飛行士2人が初めて同時に軌道上に滞在し、共同作業を行った。

2011年には古川聡がISS第28次・第29次長期滞在に参加。日本人宇宙飛行士の役割は、単発の実験から、ISSの運用や長期間の研究活動へと広がっていった。

2015年以降:民間宇宙船と新しい国際宇宙探査の時代

2015年に油井亀美也、2016年に大西卓哉、2017年に金井宣茂が初飛行を経験した。この世代は、ISSの長期滞在を通じて、実験・保守・ロボットアーム操作など幅広い任務を担っている。

2020年には野口聡一が日本人として初めて民間企業SpaceXのクルードラゴン宇宙船に搭乗した。宇宙へ向かう手段が、政府機関の宇宙船やスペースシャトルだけではなく、民間企業の開発した宇宙船へ広がった象徴的な出来事だった。

そして2026年には、諏訪理のCrew-14搭乗が決定。日本の有人宇宙活動は、ISSの維持運用だけでなく、将来の月・火星探査を見据えた技術開発にもつながっている。

【歴代一覧】日本人宇宙飛行士14人の初飛行年・宇宙滞在実績・現在

歴代の日本人宇宙飛行士を、初飛行の年と宇宙滞在日数で比較すると、世代ごとの実績が見えてくる。

以下の滞在日数は、JAXAの「データで見る有人宇宙活動」に掲載された2026年1月時点の数値を基準とする。宇宙滞在日数は打ち上げから着水・着地までを計算したもので、ISSに実際に滞在した日数とは異なる。

人物初飛行・状況宇宙滞在日数主な実績・2026年の立場
秋山豊寛1990年7.9日日本人初の宇宙飛行。TBS記者として宇宙から報道
毛利衛1992年19.2日日本人初のスペースシャトル搭乗。元JAXA
向井千秋1994年23.7日アジア人初の女性宇宙飛行士。元JAXA
若田光一1996年504.8日日本人最多の5回飛行。元JAXA
土井隆雄1997年31.4日日本人初の船外活動。元JAXA
野口聡一2005年344.4日3回飛行。クルードラゴン初搭乗の日本人。元JAXA
星出彰彦2008年340.5日3回飛行。ISS船長を経験。現役JAXA
山崎直子2010年15.1日日本人女性として2人目の宇宙飛行。元JAXA
古川聡2011年366.4日2回飛行。2026年3月31日付でJAXA退職
油井亀美也2015年308.4日2回飛行。Crew-11を2026年1月に完了。現役JAXA
大西卓哉2016年262.8日2回飛行。日本人3人目のISS船長。現役JAXA
金井宣茂2017年168.2日ISS長期滞在と船外活動を経験。現役JAXA
諏訪理2027年以降予定飛行前Crew-14搭乗決定。現役JAXA
米田あゆ未定飛行前搭乗ミッションに向け訓練中。現役JAXA

出典・数値の基準:JAXA「データで見る有人宇宙活動」(2026年1月現在)。秋山豊寛の滞在実績は同資料の別記データによる。諏訪理・米田あゆの状況はJAXAの最新プロフィールによる。

累計宇宙滞在日数1位は若田光一

歴代の実績で最も目立つのが若田光一だ。宇宙飛行5回、累計504.8日という記録を持つ。これは2026年1月時点のJAXA公表データで、日本人宇宙飛行士の中で最長となっている。

若田は2014年に日本人として初めてISS船長を務めた。ISSの船長は単に宇宙ステーションに長く滞在する役職ではなく、国際クルーの安全や活動を統括する責任を担う。

2位は古川聡の366.4日、3位は野口聡一の344.4日。星出彰彦も340.5日と、長期滞在を経験した宇宙飛行士が上位を占めている。

なお、滞在日数は宇宙船の打ち上げから帰還までを数えたものだ。ISSにドッキングしていた期間だけを比べると数値は変わる。ランキングを比較する際は、集計基準をそろえる必要がある。

【2026年最新】現役JAXA宇宙飛行士6人の現在と活動状況

2026年11月現在、JAXAに在籍する現役宇宙飛行士は6人。星出彰彦、油井亀美也、大西卓哉、金井宣茂、諏訪理、米田あゆだ。

この体制に至る大きな節目が、2026年3月31日の古川聡の退職だった。古川はJAXAに27年間勤務し、2011年と2023年の2回、ISS長期滞在ミッションに従事した。退職後はJAXAの現役宇宙飛行士一覧から外れ、現在の6人体制となっている。

星出彰彦:ISS船長を経験したベテラン

星出彰彦は1968年生まれ。1992年に宇宙開発事業団へ入社し、2008年に初飛行を経験した。

これまで3回の宇宙飛行を行い、累計宇宙滞在日数は340.5日。2021年のISS第65次・第66次長期滞在ではISS船長を務めた。

「きぼう」日本実験棟の組み立てや船外活動などにも携わり、日本の有人宇宙活動を長く支えてきた存在だ。

油井亀美也:2026年1月にCrew-11から帰還

油井亀美也は1970年、長野県生まれ。航空自衛隊での勤務を経て2009年にJAXAの宇宙飛行士候補者に選抜され、2015年に初飛行を経験した。

2025年8月2日、クルードラゴン宇宙船Crew-11でISSへ向かい、第73次・第74次長期滞在クルーとして活動。2026年1月15日17時41分、日本時間にカリフォルニア州サンディエゴ沖へ無事帰還した。

今回のミッションでは約166日間にわたってISSに滞在。「きぼう」での科学実験や技術実証、通信環境の整備などを担当した。JAXAの帰還発表によると、通算宇宙滞在時間は308.3日、通算ISS滞在時間は306.9日となった。

さらに2026年9月には、欧州宇宙機関(ESA)のPANGAEA地質学訓練に参加。渓谷や衝突クレーター、火山島などを調査し、月や火星での地質調査を想定したサンプリングや観察技術を学んだ。帰還後も、将来の有人宇宙探査を見据えた活動を続けている。

大西卓哉:日本人3人目のISS船長

大西卓哉は1975年東京都生まれ。全日本空輸でパイロットとして勤務した後、JAXAの宇宙飛行士となった。

初飛行は2016年。2025年3月15日にCrew-10で2度目の宇宙飛行に臨み、同年8月10日に地球へ帰還した。ISSには約146日間滞在し、第73次長期滞在では日本人3人目となるISS船長を務めた。

ISS船長として国際クルーの活動や安全を統括しながら、「きぼう」での科学実験、技術実証、通信環境の整備などにも従事。日本の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションの運用面でも重要な役割を担っていることを示した。

金井宣茂:医師としての経験を宇宙医学へ

金井宣茂は1976年東京都生まれ。海上自衛隊の医官として勤務した後、2009年にJAXAの宇宙飛行士候補者に選ばれた。

2017年12月から2018年6月までISS第54次・第55次長期滞在クルーとして活動。約168日間の宇宙滞在中には、健康長寿に関する研究や各種実験に取り組み、船外活動も経験した。

宇宙医学の知識と現場での経験を持つ飛行士として、ISSでの研究活動や将来の有人探査に関わる地上業務にも携わっている。

【次世代の注目人物】諏訪理のCrew-14搭乗と米田あゆの今後

2026年の日本人宇宙飛行士をめぐる最大のニュースの一つが、諏訪理のISS長期滞在ミッションへの搭乗決定だ。もう一人の新世代飛行士である米田あゆも訓練を続けており、日本の有人宇宙活動は次の段階へ進んでいる。

諏訪理:2027年3月以降のCrew-14で初飛行へ

諏訪理は1977年生まれ。プリンストン大学大学院で地球科学の博士号を取得した後、青年海外協力隊としてルワンダに派遣され、国連の世界気象機関(WMO)や世界銀行でも勤務した経歴を持つ。

2023年7月にJAXAへ入構し、宇宙飛行士候補者として基礎訓練を開始。2024年10月に正式な宇宙飛行士として認定された。

2026年1月にはISS長期滞在搭乗員に指名され、同年9月25日、JAXAがクルードラゴン宇宙船運用14号機(Crew-14)への搭乗決定を正式発表した。

打ち上げは2027年3月以降の予定で、2026年11月現在、具体的な打ち上げ日は確定していない。諏訪にとって初めての宇宙飛行となる。

ISSでは「きぼう」日本実験棟を含む施設の維持・保全、科学実験、運用支援などを担う予定だ。JAXAによると、諏訪はこれまでにロボットアーム操作、ISSシステム操作、船外活動関連の訓練などを重ねてきた。

地球科学や国際開発の現場で培った経験を持つことも特徴だ。地球環境や資源、国際的な課題を俯瞰する視点が、ISSでの研究活動にどう生かされるのか注目される。

米田あゆ:医師としての経験を生かして宇宙を目指す

米田あゆは1995年生まれ。東京大学医学部医学科を卒業し、東京大学医学部附属病院や日本赤十字社医療センターなどで医療に携わった経歴を持つ。

2023年4月にJAXAへ入構し、宇宙飛行士候補者として基礎訓練を開始。2024年10月に諏訪理とともに正式な宇宙飛行士に認定された。

2026年11月現在、米田には具体的な宇宙飛行ミッションの割り当ては公表されておらず、搭乗に向けた訓練を続けている。

2026年4月にはNBLでの訓練、8月には米国ペンサコーラでの水上サバイバル訓練に参加したことがJAXAの活動レポートで紹介された。

NBLはNASAの中性浮力訓練施設で、巨大な水槽内にISSなどの設備を再現し、宇宙空間での船外活動を想定した訓練を行う施設だ。水中での作業を通して、宇宙服を着用した際の動作やチームワークなどを習得する。

医師としての知識は、微小重力環境での人体の変化や健康管理、宇宙医学の研究などに生かせる専門性だ。今後の搭乗機やミッションが正式に発表されるかどうかが、次の注目点となる。

諏訪理と米田あゆの現在を比較

  • 諏訪理:ISS長期滞在の搭乗員に指名済み。Crew-14への搭乗が決定し、2027年3月以降の初飛行を目指す。
  • 米田あゆ:宇宙飛行士として認定済み。各種訓練を継続中で、具体的な搭乗ミッションは未公表。

ここで大切なのは、宇宙飛行士としての認定と、実際の宇宙飛行への割り当ては別の段階だということだ。JAXAでは基礎訓練の修了後に宇宙飛行士として認定され、その後も維持向上訓練や搭乗割り当てに必要な訓練を重ねて、具体的なミッションに進む。

【ISS長期滞在の実態】日本人宇宙飛行士は宇宙で何をしている?

宇宙飛行士というと、無重力のISS内を漂う姿や、窓から地球を眺める光景を想像しがちだ。しかし、実際の任務は科学実験だけではない。ISSを安全に運用し、国際的な研究活動を支える技術者としての役割も大きい。

「きぼう」日本実験棟で行う科学実験

日本人宇宙飛行士の重要な活動拠点が、ISSに設置された「きぼう」日本実験棟だ。

「きぼう」では、地上とは異なる微小重力環境を利用した生命科学、材料科学、物理学などの研究が行われる。重力の影響を抑えた環境で細胞や材料の変化を調べることで、地上の医療や産業に役立つ知見を得ることができる。

宇宙飛行士は、研究装置の設置や試料の管理、実験の実施、データの取得などを担当する。研究者が地上から指示するだけでは完結しない作業も多く、宇宙飛行士自身の専門知識と判断力が必要になる。

ISSの保守・船外活動・ロボットアーム操作

ISSは複数の国が共同で運用する巨大な有人施設だ。電力、通信、空調、生命維持装置など、さまざまな設備を正常に動かし続けなければならない。

宇宙飛行士は設備の点検や修理、物資の管理、補給船の把持、ロボットアームの操作などを行う。必要に応じて宇宙服を着用し、ISSの外側で作業する船外活動(EVA)にも参加する。

JAXAの公表データでは、星出彰彦は船外活動4回、合計28時間17分という実績を持つ。野口聡一も4回、合計27時間1分の船外活動を経験している。船外活動は高い技術力と綿密な準備が必要な任務であり、宇宙飛行士の専門性が問われる場面の一つだ。

ISS船長は国際チームを統括する役割

日本人宇宙飛行士の実績を語るうえで、ISS船長の経験も重要だ。

日本人初のISS船長は2014年の若田光一。続いて星出彰彦が2021年に務め、大西卓哉が2025年に日本人3人目として就任した。

ISS船長は、国際クルーの活動を調整し、ミッションの達成と乗組員の安全に責任を持つ。国籍や所属機関が異なるメンバーをまとめる必要があり、技術力だけでなく、コミュニケーション能力やリーダーシップも求められる。

日本人が3人もISS船長を務めていることは、日本の有人宇宙活動が国際的な運用面でも信頼を積み重ねてきたことを示している。

よくある誤解:宇宙飛行士は宇宙にいる期間だけ仕事をするわけではない

宇宙飛行士の仕事は、打ち上げから帰還までで終わるわけではない。地上では、宇宙船やISSのシステムを学ぶ訓練、ロボットアームの操作訓練、国際パートナーとの調整、地上管制業務、将来の探査機器の開発支援などを行っている。

諏訪理がISSの運用計画に関わる業務を経験し、油井亀美也が月・火星探査を見据えたPANGAEA訓練に参加しているのも、その一例だ。

宇宙飛行士は、宇宙に行くためだけの専門職ではない。宇宙と地上を結び、研究・開発・運用を継続する役割を担っている。

【宇宙飛行士日本人】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:日本人で初めて宇宙へ行った宇宙飛行士は誰ですか?
A1:1990年12月2日に旧ソ連のソユーズTM11号で宇宙へ向かった秋山豊寛です。当時はTBS社員で、宇宙から映像を生中継した日本人初の宇宙特派員として活動しました。JAXA所属の宇宙飛行士として初めてスペースシャトルに搭乗したのは、1992年の毛利衛です。

Q2:日本人宇宙飛行士で最も長く宇宙に滞在したのは誰ですか?
A2:若田光一です。JAXAの2026年1月時点の統計では、5回の宇宙飛行で累計504.8日を記録しています。

Q3:2026年現在、現役の日本人宇宙飛行士は何人ですか?
A3:JAXAに在籍する現役宇宙飛行士は6人です。星出彰彦、油井亀美也、大西卓哉、金井宣茂、諏訪理、米田あゆが該当します。

Q4:諏訪理はいつ宇宙へ行きますか?
A4:JAXAは2026年9月25日、諏訪理のCrew-14搭乗を正式発表しました。打ち上げは2027年3月以降の予定で、2026年11月現在、具体的な打ち上げ日は未確定です。

Q5:米田あゆの宇宙飛行は決まっていますか?
A5:2026年11月現在、具体的な搭乗ミッションは公表されていません。2024年10月にJAXA宇宙飛行士として認定され、現在は水上サバイバル訓練などを含む各種訓練を続けています。

Q6:日本人女性宇宙飛行士は何人いますか?
A6:宇宙飛行を経験した日本人女性は向井千秋と山崎直子の2人です。2024年に米田あゆが宇宙飛行士として認定されたため、JAXAの女性宇宙飛行士としては新たな世代が加わっています。

Q7:宇宙飛行士と宇宙飛行経験者は同じ意味ですか?
A7:必ずしも同じではありません。JAXAの宇宙飛行士として認定されても、まだ宇宙飛行を経験していない人がいます。諏訪理と米田あゆは宇宙飛行士として認定済みですが、2026年11月現在、宇宙への飛行はこれからです。

まとめ:日本人宇宙飛行士の歴史は次の月・火星探査へ続く

日本人の宇宙飛行は、1990年の秋山豊寛による歴史的な飛行から始まった。1992年の毛利衛、1994年の向井千秋を経て、若田光一、星出彰彦、野口聡一らがISSの建設・運用や長期滞在で実績を重ねてきた。

2026年11月現在、JAXAの現役宇宙飛行士は6人。実際に宇宙へ行った日本人は12人で、JAXAの宇宙飛行士名簿には未飛行の2人を含む13人が在籍・記録されている。人数を調べる際は、この違いを押さえておきたい。

直近の大きな動きは、油井亀美也のCrew-11からの帰還、そして諏訪理のCrew-14搭乗決定だ。2027年3月以降に予定される諏訪の初飛行は、日本人宇宙飛行士の新しい歴史を刻む機会となる。一方、米田あゆも訓練を重ね、将来の搭乗に備えている。

【プロの結論】

日本人宇宙飛行士の実績を評価する際は、単純な宇宙滞在日数だけでなく、ISS船長としての指揮経験、船外活動、科学実験、技術実証、将来の月・火星探査への貢献という複数の視点が欠かせない。

特に注目したいのは、宇宙飛行士の役割が「宇宙へ行く人」から「宇宙で研究・運用を担い、将来の探査技術を地上へ還元する人」へと広がっていることだ。若田光一らが築いた実績を、星出彰彦や油井亀美也、大西卓哉らが引き継ぎ、諏訪理と米田あゆが次の世代を担っていく。

日本の有人宇宙活動はISSだけで完結しない。月面探査や火星探査を見据えた国際協力の中で、日本人宇宙飛行士がどのような役割を果たすのか。2027年以降のミッションは、その未来を占う重要な節目になる。

主な公的資料: JAXA有人宇宙技術部門の宇宙飛行士名簿・飛行履歴、JAXA公式プロフィール、2026年1月の油井宇宙飛行士帰還発表、2026年9月の諏訪宇宙飛行士搭乗機決定発表、2026年10月の活動レポート。

(出典: 宇宙 飛行 士 日本 人(Yahoo!ニュース))