【2026年の主要活断層を比較】発生確率・想定マグニチュード・最新評価一覧

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【2026年の主要活断層を比較】発生確率・想定マグニチュード・最新評価一覧
【2026年の主要活断層を比較】発生確率・想定マグニチュード・最新評価一覧
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全国の活断層を比較するときは、発生確率だけでなく、想定される地震規模や評価対象の区間も確認したい。以下は地震本部の2026年1月1日算定資料と、2026年8月28日に公表された上町断層帯の改訂評価を整理したものだ。

地域・断層帯想定規模30年発生確率・ランク評価上の注目点北海道・十勝平野断層帯(主部)M8.0程度0.1~0.2%・A主部と光地園断層を区別して評価中部・糸魚川-静岡構造線(中北部)M7.6程度14~30%・S*高いグループに属する評価中部・糸魚川-静岡構造線(北部)M7.7程度0.01~16%・S*確率の推定幅が大きい四国・中央構造線(石鎚山脈北縁西部)M7.5程度ほぼ0~12%・S*活動区間ごとに評価が異なる大阪・上町断層帯(主部)M7.6程度ほぼ0~0.003%・Z2026年8月28日に一部改訂大阪・上町断層帯(沿岸部)M7.1程度不明・X平均的なずれの速度などが不明

出典:地震調査研究推進本部「主要活断層帯の長期評価の概要(2026年1月1日算定)」および「上町断層帯の長期評価(一部改訂)」。確率は評価対象区間ごとの推定値であり、地域全体の地震発生確率ではない。

この比較から分かるのは、同じ断層帯でも区間が異なれば発生確率が大きく変わるということだ。糸魚川-静岡構造線断層帯の中北部では30年確率が14~30%と評価されている一方、上町断層帯の主部区間は2026年8月の再評価でZランクとなった。

また、確率の幅が大きい場合、上限の数字だけを切り取って危険度を断定するのも適切ではない。推定の幅そのものが、地質調査や活動履歴の不確実性を反映しているためだ。

特に上町断層帯では、2004年の評価から2026年の改訂までに新しい調査研究成果が加わり、最新活動時期などの見直しが行われた。過去のランキングや古い地図をそのまま現在の評価として扱わないことが大切だ。

海域活断層も見逃せない

日本活断層
【画像】日本 活 断層 関連ショット

活断層は陸上だけに存在するわけではない。日本海側の海底にも、地震や津波を引き起こす可能性がある断層が確認されている。

地震本部は、M7.0以上の地震を引き起こす可能性があり、断層の長さが約20km以上の海域活断層を主な評価対象としている。

2026年11月時点で公表されている主な評価は次のとおりだ。

- 日本海中南部の海域活断層:近畿地方・北陸地方北方沖を対象とする第一版が2025年6月27日に公表され、同年11月5日に訂正。
- 日本海南西部の海域活断層:九州地方・中国地方北方沖を対象とする第一版が2022年3月25日に公表され、2025年10月10日に訂正。
- 兵庫県北方沖~新潟県上越地方沖:日本海側の海域活断層について、2024年8月2日に評価が公表された。

海底の断層が活動すると、強い地震動だけでなく津波が発生する可能性もある。海岸近くに住んでいる人は、陸上の活断層図だけでなく、海域活断層の評価や自治体の津波ハザードマップも確認しておきたい。

【活断層による地震リスクと防災対策】自宅・職場で今すぐ確認したいこと

日本活断層
【写真】日本 活 断層 近影・注目カット

活断層の近くに住むと何が危険なのか?

日本活断層
【資料】日本 活 断層 報道・メディア記録

活断層による地震で注意したい被害は、大きく分けて3つある。

1つ目は、断層が動いた際に地表に生じるずれだ。断層の真上やその周辺では、地面の段差や変形によって建物の基礎、道路、上下水道などが直接損傷する可能性がある。

2つ目は、地震動による被害である。震源が浅い内陸地震では、断層の近くで強い揺れが生じる可能性がある。建物の倒壊、家具の転倒、窓ガラスの破損、ブロック塀の倒壊など、住宅や生活環境に幅広い影響が及ぶ。

3つ目は、地盤条件による二次的な被害だ。軟弱地盤では揺れが増幅する場合があり、埋立地や砂質地盤では液状化、山間部では斜面崩壊や土砂災害が問題になる。海域活断層の地震では津波への警戒も必要になる。

つまり、断層からの距離だけで被害を決めることはできない。建物の構造、地盤、周囲の地形、人口密度などを総合的に見る必要がある。

活断層の近くに住んでいる場合の住宅対策

自宅周辺に活断層があると分かった場合、最初に確認したいのは住宅そのものの耐震性だ。

  • 耐震診断:建築時期や構造を確認し、必要に応じて専門家による耐震診断を受ける。
  • 耐震補強:耐力壁や接合部、基礎など、建物の弱点に応じた補強を検討する。
  • 家具の固定:大型家具や冷蔵庫、テレビなどの転倒・移動を防ぐ。
  • ガラス対策:窓や食器棚に飛散防止対策を施す。
  • 避難経路の確保:玄関や廊下に物を置かず、停電時にも安全に移動できるようにする。

特に住宅の耐震性は、築年数だけで判断しないことが重要だ。1981年の新耐震基準への移行や2000年の木造住宅に関する基準の見直しなどを確認しつつ、実際の建物の状態を専門家に評価してもらいたい。

地震発生後の生活を想定した備蓄

大きな内陸地震では、道路や水道、電気、通信などが同時に影響を受ける可能性がある。救援物資がすぐに届くとは限らないため、家庭内の備蓄も欠かせない。


家庭で確認したい防災チェックリスト
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活断層の位置だけで居住地の安全性を判断しない

防災上、最も避けたいのは「自宅の近くに断層線がないから安全」「Zランクだから大丈夫」といった思い込みだ。

活断層の地図は、主に断層の位置や過去の地形的な痕跡を確認するための資料であり、地震によるすべての被害を示すものではない。活断層から離れた地域でも、別の震源による地震で強い揺れが生じる可能性はある。

土地を購入する場合や住宅を建てる場合には、活断層図だけでなく、地盤の強さ、液状化の可能性、浸水・津波・土砂災害の危険性も確認するべきだ。自治体が公開するハザードマップとJ-SHISを組み合わせれば、より多角的に居住環境を評価できる。

活断層の情報は、住む場所を一律に危険・安全と区分するためではなく、どのような災害が起こり得るのかを理解し、具体的な備えにつなげるために使うのが適切だ。

【日本の活断層】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:日本で特に地震発生確率が高い活断層はどこですか?
A1:2026年1月1日算定の地震本部の評価では、糸魚川-静岡構造線断層帯の中北部区間が30年以内14~30%でS*ランクとされている。ただし、これは全国すべての地震源を比較した危険度ランキングではなく、評価対象となった区間の長期確率だ。

Q2:活断層のZランクは安全という意味ですか?
A2:安全という意味ではない。Zランクは30年以内の発生確率が0.1%未満という分類だ。発生確率が低く評価されていても、地震が発生すれば大きな被害をもたらす可能性がある。日頃の耐震対策は必要だ。

Q3:自宅の近くに活断層があるか調べるにはどうすればよいですか?
A3:国土地理院の1:25,000活断層図で位置を確認し、産総研の活断層データベースで活動履歴や調査情報を調べる方法がある。さらにJ-SHISで主要活断層帯や想定地震の揺れを確認し、自治体のハザードマップも併用するとよい。

Q4:活断層はいつ動くか予測できますか?
A4:現在の科学では、特定の活断層が何月何日に動くかを正確に予測することはできない。過去の活動時期や平均活動間隔などから長期的な発生確率を評価することはできるが、短期的な発生日時を特定するものではない。

Q5:海底にも活断層はありますか?
A5:ある。日本海中南部や日本海南西部などでは海域活断層の長期評価が公表されている。海底の断層が活動すると強い揺れや津波につながる可能性があるため、沿岸地域では海域の評価も確認したい。

まとめ:2026年の活断層情報を正しく読み、防災につなげる

日本の活断層は、北海道から九州まで全国に広がっており、陸域だけでなく海域にも存在する。地震本部が2026年1月14日に公表した1月1日算定の長期評価では、30年以内の発生確率をS・A・Z・Xの4ランクで整理している。

さらに2026年8月28日には、近畿地域の活断層の長期評価や主要活断層帯の一部改訂が公表された。上町断層帯のように、過去の調査結果を新しい知見によって見直す事例もある。活断層の評価は、一度公表されたら固定されるものではない。

情報収集では、次の使い分けを意識したい。

- 全国の断層の位置を調べるなら国土地理院の活断層図。
- 活動履歴や調査地点を詳しく知るなら産総研の活断層データベース。
- 発生確率や主要活断層帯の長期評価を知るなら地震調査研究推進本部。
- 自宅周辺の揺れや地震ハザードを確認するならJ-SHIS。

【プロの結論】

活断層のリスクを判断する際に、最も大切なのは「発生確率」「地震の規模」「地盤・建物の条件」の3つを切り離さないことだ。

Sランクだから必ず危険、Zランクだから安全という単純な判断では、実際の防災にはつながらない。Xランクのように確率が不明な断層についても、情報が少ないことをリスクが存在しないことと取り違えてはならない。

まずは自宅や職場の周辺にある断層を調べ、建物の耐震性と避難経路を確認する。そして、国や自治体の新しい評価が公表された際には、以前の資料との差も確認する。地震の発生日時を言い当てることはできなくても、被害を減らすための準備は今日から始められる。

2026年の最新評価を単なる確率の数字として終わらせず、自分と家族の暮らしを守るための具体的な防災行動に結び付けることが重要だ。

主な参考資料:地震調査研究推進本部・地震調査委員会、国土地理院、産業技術総合研究所地質調査総合センター、防災科学技術研究所J-SHIS、気象庁。 (出典: 日本 活 断層(Yahoo!ニュース))